通信制高校に受験はあるって本当?入学から卒業までを徹底解説

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仕事と両立して学業に励む人、スポーツと並行して高校を卒業するために学ぶ人、何らかの事情で全日制高校での卒業が困難な人。通信制高校には年齢も職業も事情も違う、様々な人が集まってきます。
そんな通信制高校ですが、全日制高校と同じように入学するにあたって受験をしなくてはいけないのを知っていますか?
「通信制高校は誰でも入れる」
「受験なんてないでしょ」
などとぼんやりと考えている人もいたのではないでしょうか。
実はそうではないのです。
全日制高校と同じように、受験をしなくては入れない学校がほとんどとなっています。
ではどんな受験をするのか?合格率は?そして入学してからのその後は?
通信制高校の入学までの流れ、そしてその後を徹底紹介します。

その1:学校の情報収集をする

まずは自分に合った通信制高校を探すため、学校の情報収集が必要です。
インターネットが当たり前になった現在では、全国の通信制高校の情報を調べることなど簡単なことです
受験の有無入学の条件学校のモットーなどをよく比較してみましょう。
最初から「この学校!」とは決めずにまずは様々な学校を知ることで、後悔のない学校選びができるでしょう。
入学してから「こんなはずじゃなかった!」となっては遅いのです。
まずは通信制高校についてよく知ること。これが最初にやるべきことで、とても重要な手順です。

その2:オープンキャンパスや説明会に積極的に参加する

いくらインターネットで調べても、学校紹介の写真や文字だけではわからないことがあります。
情報収集をした時点で絞ったいくつかの通信制高校に足を運んでみましょう。
入学説明会やオープンキャンパス、文化祭をやっている学校まであるので、そのような学校主催のイベントをうまく活用し、自分に合う学校を探しましょう
インターネットでは文字や写真だけしかなかった情報が、このようなイベントに参加することで入学するにあたって使える有益な情報となり得るのです。

入学するにあたって審査を受ける

受験この入学審査、簡単に言えば受験です。
学校によりますが、通信制高校の中には入学をするために受験をさせる学校があります
一口に「受験!」といっても、すごく勉強をしなくてはならない、というわけではありません。通信制高校の受験の方法はさまざまな種類があります。

受験方法は?

通信制高校の受験方法は、私立と公立で違いが顕著にみられます。
私立の通信制高校では
・面接
・作文
・書類選考
の3つを組み合わせて審査をするのに対し、
公立の通信制高校では
・筆記による学科試験(3教科:国語、数学、英語)
・調査書による評価
・面接
・作文
の4つで審査をされます。
私立は学科試験を必要とする受験、公立は、学科試験なしの受験という制度になります。

難易度は?

学科試験の問題のレベルは基本的な基礎レベルのものが中心です
全日制高校の入試と比べてみても、難易度高くありません
面接の場合は人物を見るため、態度身だしなみ、受け答えが最低限しっかりしていれば大丈夫でしょう。

合格率は?

では、合格率は高いのでしょうか?
公立通信制高校も私立通信制高校も、合格率を明確に示しているところはなく、明確なデータは残念ながらありません。
しかしこの場合、通信制高校の受験の合格率は極めて高いと断言できます。
なぜかというと、通信制高校の受援はもともと生徒を振るい落とすためのものではないからです。
全日制高校の受験はご存知の通り、その学校のレベルに合った学生を選抜することです。
当然、受験した時点でそのレベルに達していなければ入学することはできません。
それに対して通信制高校は基本的に「受け入れる」ことを目的としているため、受験をしてきた生徒を落とす、ということは考えにくいのです。
公立では稀に倍率が1倍以上になり、落ちる人もいることもありますが、基本的に受験をすれば入学できる、というスタンスでいいかと考えられています。

その3:入学

受験を終え、合格をもらえば、晴れて通信制高校に入学することができます。
通信制高校の入学式は全日制高校と違い、4月と10月に行われます
1年に2回、新しい仲間が増えるのですね。

服装はどうしたらいい?

制服がある通信制高校では制服にそでを通し、入学式に臨む生徒が多いようです
参加するための服装は生徒に一任されている場合が多いことからも、通信制高校の自由度がわかります。

会場は学校?

入学式の会場は学校によって異なりますが、地域の公民館などで行われることが大半です。しかし複数のキャンパスで教育を展開する学校では複数のキャンパス合同メインのキャンパス内で入学式を執り行うこともあります。
学校の規模の大小によっても変わるので、それを調べてみても面白いかもしれません。

その4:入学した後は…

入学後は卒業に向け、単位を取得していきます
通信制高校では
・レポートの提出
・スクーリング(面接指導)
・年に1~2度の期末テスト
の3つによって単位を取得していきます。
レポートに関してはパソコンスマートフォンを利用しての提出が可能な学校もあります。
ことレポートに関しては自宅にいながら単位を取得していけるので、事情があって通うことが困難な生徒には嬉しいシステムですね。
スクーリングとは学校での授業のことを指します。
このスクーリングの日数は学校によって違います。
年に1度合宿に参加すればOK、という学校もあれば週2~3日程度通うことを求める学校もあります。

その5:卒業

通信制高校の卒業までの年数は人それぞれです。最短は全日制高校と同じ3年ですが、人によっては5年かかる、という人もいます。
通信制高校の卒業は、卒業に必要な単位数を満たしていればいいので、そこまで何年かかるかという話になります。
その人の事情によって単位をどれくらいのスピードで取得できるのかが変わってくるので、全日制高校と同じように「みんなで一緒に卒業!」というわけにもいきません。
入学式同様、卒業式地域の公民館などを使って行われます。
友人や先生との別れを惜しんだり、親への感謝を伝えたりと、卒業式の光景は全日制高校のそれと変わりません

卒業後は?

喜ぶ制服姿と家族
通信制高校卒業後は全日制高校と同じ「高校卒業」の資格を得られます。
進路としては大学専門学校への進学が多く、就職する生徒の割合は全体の15%程度です。
また、進学や就職以外の選択肢を選ぶ人も3~4割います。
その後は学業と両立していたスポーツや活動に打ち込む人も多数いるようです。
スポーツや芸能活動、進学や就職など、卒業生の多様な進路があるのも、通信制高校の特徴と言えるでしょう。

通信制高校の受験・入学を考えている人へ

あ
通信制高校にも受験は存在します。しかし、全日制の高校の様に生徒をふるい落とすものではなく、生徒のやる気をみるためのものがほとんどです。そのため、学力が無い諦める必要はありませんし、合格率も極めて高いです。
よく通信制高校は就職や進学に不利、と言われることがあります。
しかし実情はそうではありません。通信制高校を卒業するにあたって取得した資格は全日制高校と同じ「高校卒業」です。
そのため、これからの人生における障害となることはありません。自分自身のこれからの人生のために、新しい一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか。
何か新しいチャンス出会いが転がっているかもしれません!

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