通信制高校のサポート校にかかる費用を徹底解説

実は通信制高校の卒業率は20〜30%と言われるくらい多くの人が卒業せずに辞めてしまいます。
主に考えられる原因は3つあります。

  • 勉強についていけない、レポートが書けない
  • 雰囲気が自分と合っていない
  • 学費が高い

ここでは1つ目の原因である「勉強についていけない」、「レポートが書けない」というのを防ぐために「サポート校」に通うことを提案します。それでは、サポート校とは何なのか、気になる費用について見ていきましょう。

通信制高校とサポート校の相場

まず始めにサポート校とは何なのか見ていきましょう。

サポート校とは、通信制高校で出されるレポートや課題を自分自身で完成できない人に向けて、しっかりサポートする学校です。
勉強だけでは無く、普段の生活や精神面のアドバイスもしてくれます。

例えば、出される課題がわからない時や自分だけでレポートをやると締め切りをいつも過ぎてしまって提出できない人のために全面的にスケジュール管理してくれます。
このように、サポート校に通うことは良い事しかないと言っても過言ではありません。

しかし、サポート校だけに通っても卒業資格を得られないので注意しましょう。
実際、サポート校に通っている生徒は卒業率90%にものぼるというデータもあります。
これだけ一人一人にしっかりと向き合ってくれる学校なので、学費も高いのでは?と心配する人も多いと思います。

それでは、通信高校とサポート校の費用について比べていきましょう。

学費の種類

まずは通信制高校の費用から見ていきましょう。
通信制高校と言っても私立と公立に分かれています。学費は他の全日制の高校と同じように、公立の方が比較的安い傾向があります。
通信制高校にかかるお金は主に入学金、施設費、通信費、教育関連諸費、授業料、イベント参加費があげられます。
入学金や授業料はなんと無くイメージできますよね。それ以外の費用を簡単に理解しましょう。
施設費とは、学校が提携している校舎やパソコン室などのシステムのためのお金です。
通信費は学校が提供しているインターネットなどのお金です。これは施設費に含まれる場合が多いです。
教育関連諸費とは教科書やノートなどの勉強するためのものを揃えるお金です。
イベント参加費は名前の通り、学校が提案しているレクリエーションのためのお金です。
通信高校では学校側の主催するイベントは基本的に自由参加なので、これは人によって様々ですね。
しかし、多くイベントに参加して友達を作ると学校がより楽しく感じるので、なるべく参加することをお勧めします。

私立と公立の通信制高校相場

それでは公立の通信制高校の相場から見ていきましょう。

  • 入学金:500円
  • 授業料:単位あたり180円〜1200円(年間1〜3万円)
  • その他:年間3万円前後

このように、公立の学校の場合は10万円前後で卒業が可能となっています。
それでは私立の通信制高校を見ていきましょう。

  • 入学金:20,000円〜50,000円
  • 授業料:単位あたり6000円〜12,000円(年間180,000円〜)
  • その他:年間3万円前後

このように私立の学校は卒業に40万円以上かかってしまいます。
しかし、私立の学校は公立に比べてレポートインターネットで提出することが出来るなど、より便利になっているところが多いようです。
さらに、登校する日にちテストの日程の調整も非常にしやすいという特徴もあります。
そのため、私立の通信制高校は公立の通信制高校に比べて卒業率がはるかに高いです。

サポート校を賢く使おう

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続いてサポート校の相場について見ていきましょう。

サポート校の費用

サポート校の費用は通信制高校と違って、登校日数によって費用が様々です。
週に1日のところもあれば、まるで全日制高校のように5日のところもあります。
週1の相場では年間200,000円週5の場合は500,000前後と考えて良いでしょう。
このように、サポート校に通うだけで私立の通信制高校の年間授業料を上回ってしまう可能性さえありますね。
もし、私立の通信制高校とサポート校の週5日コースに通った場合、単純計算で年間70万円前後かかってしまいます。
本当にそこまで高いお金を払う必要があるのでしょうか。
更に通信制高校を選んでいる人のなかでお金に悩んでいる人は決して少なくないですよね。
年間70万円は決して少なくはありません。
それでは、賢くサポート校を使う方法は一体どうしたら良いのでしょうか。

2つのサポート校

ここで、2つの方法を提案します。

一つ目は、公立の通信制高校とサポート校に通う方法
二つ目は、サポート校を利用せずに私立の通信制高校のみに通う方法です。

ある程度自分で勉強を進めることができると自信のある人は公立の通信制高校に通いましょう。
そこで実際に入学して授業を受けた後に、やはり不安という人は週1からサポート校をつけてみましょう。
サポート校は自分の進捗状況に合わせて様々なコースが用意されているだけでは無く、途中でコースを変更するのも比較的自由です。
そのため、最初は少ない日数から始めてみることを提案します。

それではなぜ、二つ目の私立の通信制高校のみに通うことを提案したか疑問に思う人もいますよね。
なぜなら、私立の通信制高校の中には卒業率90%以上を誇る学校も少なくはありません。
私立は授業料が高い分、多くのサポートをつけることができます。
最初から自分で学習することに不安を抱く人は私立の学校を選択することをお勧めします。
これが一番賢いサポート校の使い方と言えるでしょう。

補助金を利用する

それでもやはり学費を支払うことができるかどうか心配という方に向けて、補助金についても見てみましょう。
通信制高校でも補助出るのかわからないという方も多いと思いますが、ちゃんと出ます。
学費を稼ぐためにアルバイトでスケジュールが一杯いっぱいになってしまい、結局勉強する時間がなくて卒業ができない、ということのないようにしましょう。
また、補助金の適応されてない人のために、学生ローンについても提案したいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。

高等学校就学支援金は適用される

一時期高校の学費が無償化になるというのが話題になったのを覚えていますか。
これは、高等学校就学支援金と呼ばれるもので、高校の学費の一部を国が負担してくれるという制度です。
家の経済状況が原因で高校に進むことを諦めてしまった人が多く、その方達にも学校に行ってもらおう、というのが目的で始まりました。

通信制高校でもこれは適応されるので、ぜひチェックして見ましょう。
それでは、実際にいくらくらい支払われるのでしょうか。今回は通信制高校の分のみを見ていきます。

公立の場合月に520円です。そして私立9900円です。
公立の場合は非常に少ないですね。
しかし、先ほども述べたように公立の学費は年間で1〜3万円月に830円〜2500円という計算になります。
そう考えると支援金で半分前後が賄えるという計算になりますね。

同様に、私立の学校は年間
180,000円〜ということなので、月換算すると15,000円〜になります。
こちらも半分前後が賄われます。

しかし、ひとつ注意点があります。
この高等学校就学支援金は直接学校に支払われます。
そのため、教科書代などには使えないということです。

また、4年目以降には適応されません
都道府県によっては授業料減免制度を行なっているところもあります。
これは両方の併用も認められています。

47都道府県中、26の都道府県が行なっているのでこちらもぜひチェックして見ましょう。
この就学支援金の申請には納税通知書などの所得額が確認できるものの用意が必要です。
また、入学した後に受給資格認定申請書など様々な書類の提出が求められます。
きちんと問い合わせて必要書類を事前に準備しておきましょう。

ローンを組むという選択もある

続いて、補助金の適応外という方に向けて、ローンも見ていきましょう。

教育ローン

お勧めするのが国教育ローンの中でも最もの貸付金です。
国のローンは日本政府金融公庫というところが貸し出しているものです。
しかし、20歳以下には貸し付けていないので、保護者向けとなってしまいます。国が貸し付けているとだけあり、金利はそこまで高くはありません。
固定金利で1.78%なだけではなく、15年かけて少しずつ返済が可能です。
例えば、在学中は利息だけを返し、卒業後に働いてから元金を返すということもできます。
さらに、世帯年収が200万円以下や母子家庭などの方には金利を下げる制度もあるので、該当する方はぜひ確認して見てください。
これだけの条件がある点ではさすが政府の機関ですね。

学生ローン

もう一つ提案している学生ローンは民間の企業が出しているものです。
先ほどの教育ローンよりも様々な利用方法があることがポイントです

例えば、部活動や学校が主催しているイベントの参加、パソコンの購入などのためにも使用できます。
よりわかりやすくいうと、プライベートにも使えるということです。
しかし、金利が少し高くなってしまう場合や、返済期間が先ほどの政府の教育ローンより短くなってしまう場合があります。
平均では金利15%前後で上限が50万円などのところが多いようです。その一方で審査が早い場合も多いので直ぐに必要、という方にはありがたいですね。
審査が簡単で早いため、お金を借りすぎてしまう人もいるので、本当に必要な分のみ借りましょう。
お問い合わせも店舗まで行かずに電話でできるところもあるので、気になる方はぜひお問い合わせして見ましょう。

卒業することが大切


高校の無償化も進み、多くの人が高校に進学するようになりました。
お金が心配で通信制高校に通う方でも今では様々な補助金や制度が適応されます。
卒業率が低いと言われている通信制高校ですが、やはり本人の勉強に対する意識によって大きく左右されます
先ほども述べましたが、学校のレクリエーションなどに参加することで友達を作り、授業が楽しくなります。
そうすると自然と学校に行くことが楽しみになったり、友人と一緒にカフェで勉強する時間ができたりと大きく前進します。
もし、通信制高校を考えている方で迷っている方がいたら、効率よくサポート校を使いましょう。
最初から自分で勉強することに自信がない人は卒業率の高い私立の学校を選択することがお金の節約になる秘訣かもしれません。
また、学費の支払いを多くの補助制度を利用することでアルバイトの時間を少しでも減らして勉強に充てることが出来ます。
勉強している時間は未来の自己投資でもあります。
きちんと3年間で卒業することを目指しましょう。また、何か心配することがあった時は一人で抱え込まずに入学前に相談して見ましょう。

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