通信制高校を選ぶ前に知っておきたいメリットとデメリット

皆さんは通信制高校についてどのようなイメージを持っていますか?

全日制高校や定時制高校より自由が多く好きなことに熱中できるとプラスのイメージを持っている方や、あまり他者と関わる機会がないのではとマイナスのイメージを持っている方がいらっしゃると思います。

果たして通信制高校にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

今回の記事では通信制高校のメリットとデメリットについて徹底解説していきます。

メリット

メリット① 自分の生活スタイルに合わせて勉強ができる

通信制高校の大きなメリットの1つは、やはり、全日制や定時制の高校に比べて自分がやりたいことをする時間が取れることです。

平日のお昼間に学校へ行く全日制や、夜間など決まった時間に学校へ行く定時制と違って、通信制高校では毎日学校へ行く必要はありません。

学校へ行くのはスクーリングという登校日のみです。その他の時間は自分の好きなように使うことが出来ます。学校という場所に囚われず、好きな所、好きな場所で勉強をし、試験やレポートをインターネットか郵送で提出し単位を取得できれば、高校卒業の資格を得られます

そのため、働いている方や、アスリート芸能活動を行っていて頻繁に高校へ通うことができない方でも、勉強を両立することが出来ます。

習い事や趣味、仕事に打ち込みながら高校卒業の資格を得ることが出来ることは通信制高校の大きなメリットです。

メリット② 学費が安い

公立の通信制高校は、世帯収入によっては3年間で約10万円しかかかりません。公立の全日制高校では卒業までに70万程度かかるので、この差は歴然です。

高校に通いたいけど金銭的に余裕がないという人でも、公立の通信制高校の学費であればアルバイトで手が届く額なので、金銭面への不安から高校卒業を諦める必要がなくなります。

この一方で私立の通信制高校は年間30万円ほどかかる学校もあるため、私立の通信制高校に通いたい方は、学費について事前に調べることをおすすめします。

私立の通信制高校で少しでも学費を抑えたいという方は、学校へ行く回数を増やすほど学費が上がっていくので、自宅学習メインのプランを選ぶといいですよ。

メリット③ 多様な人のニーズに合わせた環境が用意されている

通信制高校には、いじめや不登校になった経験のある人、高校を卒業することができなかった人、病気によって毎日学校に通うことが困難な人などさまざまな事情を持った人が通っています。

そのため、生徒や両親がそれぞれの事情に合わせて相談できるカウンセラーが配置されています

また、わざわざ高校に来なくてもレポートが提出できるように、インターネットを通じてレポート提出が出来るシステムが整えてあるなど、自宅で勉強することを第一に考えた仕組みがなされています。

加えて、1人の先生が持つ生徒の人数が、全日制・定時制に比べて少ないため、先生と密にコミュニケーションを取ることでき勉強に関する不安や、高校卒業後の進路についての不安などについて、先生が真摯に相談に乗ってくれます。

学校によっては、就職できるかに対する不安を解消するために資格取得に力を注いでいるところもあります。

このように、様々な背景を持った生徒一人一人の要望に応えるための十分な仕組みが整っていることも通信制高校に通うメリットであるといえます。

メリット④ 同じ境遇の人と仲良くなれる

通信高校にはいじめや不登校を経験したことがある方が多く通っています。

そのため、対人関係への不安や恐怖に対し分かり合える友人を持つことができます。

同じ境遇を経験した友人と親しくなっていくことで、今まで持っていた他者に対する不安を徐々に解消することが期待できます。

メリット⑤ 校則が厳しくなく、自由である

全日制の高校では、アルバイトや服装についての規則が厳しいところが少なくありません。

校則が厳しい高校だと、スカートの丈の長さ化粧持ち物について逐一チェックされ、規則に反すると職員室に呼ばれ注意を受けます。

この一方で、通信制高校だと、社会を生きていくために必要な最低限のルールや礼儀に関する校則は規定されていますが、どのような格好で通おうとそれぞれの自由です。少しスカートの長さが短いだけで注意されるといった、校則が厳しいことで生じる煩わしさがないことは通信制高校のメリットです。

デメリット

デメリット① 自主的に勉強していく必要がある

学校のカリキュラムに従って勉強をする全日制高校や定時制高校と違って、通信制高校では自分で勉強を進める必要があります

つまり、1日の勉強時間が決められているわけでもないので、1日にどれくらい勉強するか、どのくらいのペースで勉強を進めていくかについて自分で決定し、自分が立てた目標が実行できるように自己管理をしていかなければなりません。

実際、公立の通信制高校の卒業率は約4割です。この数値からも見て取れる通り、「高校卒業をしたい」という強い気持ちを持って自分を律しながら勉強していかないと卒業できないのが現状です。

今日勉強できなかったけど明日やろうと後回しにしていくと、いつまでたっても卒業できないことになってしまいます。

デメリット解消法

自主的に勉強を進めていくことが大変だと感じる人は、通信高校のサポート校や塾に通って、どのように勉強していくかリードしてもらうことをおすすめします。

また、私立の通信制高校だと、生徒が卒業できるよう、勉強の進捗状態についてアドバイスをしてくれる学校もあるので、そのような学校を選ぶのも1つの手段です。

デメリット② 他者と関わる機会が少ない

通信制の高校では学校に行く機会が少ないため、必然的にクラスメイトと関わる機会もあまりありません

高校を卒業し社会に出たら様々人と関わっていかなければならないので、普段の学校生活で他者と関われない、協力しあうことを学べないことは通信制高校のデメリットであるといえます。

デメリット解消法

このような生徒の悩みを解決するために、部活動や学校行事を催している学校が多くあります。

授業だけでなく、積極的に課外活動に関わっていくことで他者と関わる機会を増やすことができます。

また、通信制高校を通じて友好関係を広げるのではなく、アルバイト先や趣味を通じて出会った人などとコミュニケーションを取り、対人関係を広げていくことでこのデメリットが解消でき、社会性を身に着けられます

デメリット③ 学習のレベルが易しい

全日制高校の学習レベルに比べると、通信制高校はかなり易しめです。

学習内容を基礎的なものとしているのは、小学校、中学校へあまり通えず学力に不安がある人でも通信制高校に通えるようにするためです。

つまり、さまざまな事情を抱えた人が、「学力がないから高校へ行けない」と学力不足によって高校進学を諦めないように、学習内容を低めに設定することで門戸を解放しているのです。

そのため、大学に進学したいと思っている人には不十分な学習内容だと感じる可能性があります。

デメリット解消法

通信制高校によっては、大学進学を目指す生徒のために特別なコースを設置しています。

オプションにはなっていますが、そのコースを合わせて受講することで、足りない学習内容を補うことができます。

おわりに

これまで通信制高校のメリットデメリットを見てきましたが、いかがだったでしょうか?

通信制高校を一言で表すと「自由」です。

規則や場所、時間に囚われず勉強でき、勉強以外のことに集中できる環境は非常に魅力的である一方で、自分で自分を律していかないと卒業をすることができません。

せっかく通信制高校に入ったのに、卒業できなかったといことにならないように、デメリットについても知ったうえで、今後の進路選択に生かしてください。

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