通信制高校のメリット・デメリットは?

全日制高校の他に通信制高校を選択肢として検討したことはありますか?

通信制高校に興味あるけど馴染みがなくどういったメリットやデメリットがあるのか知らない方も多いと思います。

どんな学校なのか知ったうえで学校選びの参考にしてみてください。

そもそも通信制高校とは?

高校には全日制・定時制・通信制の3種類があります。

そのうちの通信制は登校日数や授業の仕方などにおいて他の2種類とは異なりますが、いずれにしても卒業した際に得られる高校の卒業資格は全く同等のものです。通信制高校は在宅での通信授業に加え月に数回のスクーリングと呼ばれる面談や、レポートの提出によって勉強を進めていくので、その点が他の高校とは異なると思います。

通信制高校のメリット

それでは実際に通信制高校のメリットについてみていきたいと思います。
以下のようなメリットが考えられます。

学習の管理がしやすい

通信制高校は全日制や定時制の高校に比べ登校しなければいけない時間が短いため、自分自身の裁量で勉強を進めることができるというメリットがあります。

通信制高校では月に数回のスクーリングやレポート、試験がありますが、全日制や定時制に比べると負担はかなり軽いといえます。そのため、学業以外の活動やアルバイトに専念したい方にも無理なく高校の単位を取得してもらうことができます。

なかには年に数回の集中的なスクーリングに参加すれば単位を認める通信制高校もあるようなので、自分のペースで無理なく勉強を進めていけるのは大きなメリットだといえます。

大学受験を考えている方は、比較的時間を取りやすい通信制高校で高校卒業の単位を取っておけば余った時間を大学受験のための勉強に費やすといったことも可能です。全日制高校では授業時間が固定されており、登校日数も多いです。その点予定を柔軟に組み立てやすい通信制高校の方が大学受験用の勉強を効率的に行えるかもしれません。

勉強しやすい環境

全日制の高校に通いたいけれど、病気や障害を抱える方や、あるいは過去にいじめの経験があるので人と関わるのが怖い、という方もいらっしゃると思います。そんな方でも通信制高校では、スタッフの方が柔軟に対応してくれるので安心です。

毎日学校に通うことがつらい方でもスタッフと相談すれば通信授業によるスクーリングを受けたり、個別での授業を行ってくれたりするところもあります。

スタッフの方だけでなくカウンセラーに相談することができるところもあるので、学習に際して何か問題が起こってもすぐに対処ができるバックアップ体制が充実しています。

制服のデザインを選ぶことができる

全日制の高校ではあらかじめ決められたデザインの制服を着ることがほとんどだと思いますが、通信制高校の多くは自分で制服を選ぶことができます。もちろん私服で登校することもできるので自分に合った服装でリラックスして授業を受けることができます。

時間的・金銭的に融通が利く

私立の通信制高校の場合は学費がやや高いですが、公立の通信制高校の場合は10万円ほどの学費で卒業することも可能です。

また、授業の時間も柔軟に変えることができるので、昼間の時間に授業へ行くことができない方でも大丈夫です。

夜間に授業を受けることができるので社会人やバイトをされている方に特におすすめです。学費が安く、授業時間が柔軟な通信制高校ならではのメリットです。

通信制高校のデメリット

ここまで通信制高校のメリットをお伝えしてきましたが、通信制高校にはデメリットもあります。いったいどんなデメリットなのでしょうか。

コミュニケーションの場が少ない

通信制高校では登校日数が他の高校と比べても少ないため、コミュニケーションの機会が少なくなってしまいます。通信制高校の場合はクラスがなく、その同じクラスのクラスメイトの交流は少なく、部活動に所属しなければ自然と人の輪を広げるのは難しいと思います。その点では通信制高校は他の人と知り合う機会が少ないかもしれません。

ただし、通信制高校の中にはさまざまなイベントを開催しているところもあるので、イベントに積極的に参加することで、他人と知り合うこともできなくはありません。しかしやはり他者と交わろうという積極性がないと厳しいかもしれません。

また、通信制高校には過去にいじめなどを経験した人が多い傾向にあるようなのでそのような共通の悩みを抱えた人たち同士で仲良くなることもあるようです。そして通信制高校では他の高校のように登校日数があまりないので、授業以外の時間を利用して、アルバイトやボランティアなどに参加して学校以外のコミュニティでも人脈を作ることができるので一概にデメリットというわけでもないようです。

勉強の管理が大変

勉強の管理がしやすいとお伝えしましたが、通信制高校では勉強をどの程度進めるかは自分自身で決めなければならないので良くも悪くも勉強が自分次第ということになります。

そのため自分で勉強の進捗状況を管理するのに長けている方は通信制高校が合っているといえますが、自分で勉強を管理するのが苦手な方にとってはデメリットであると感じるかもしれません。

もちろんスタッフの方が勉強に関してわからないことがあれば支援してくれますが、基本的には自分で勉強時間を確保したり進捗状況を管理したりするなど、自分自身で勉強の環境を整えていくことが必要になります。自分自身で勉強を管理するのが苦手な方はまずスタッフの方と相談したり、高校卒業後のビジョンを考えたりしてモチベーションを高めるといいかもしれませんね。

学習意欲が低下しやすい

通信制高校では授業を基本的に自宅で受けるためわからないことがあってもすぐに先生に質問することができないというデメリットがあります。全日制の高校ではわからないことがあれば先生に聞いたり、わかる友達にすぐに聞いたりすることができその点わからないことがあってもそのまま放置したままにしやすいというデメリットはあります。

大学受験を目指す方にとって通信制高校の授業は大学受験レベルのものではありません。

授業以外で課されるレポートの内容もやさしいものが多いため大学受験で通用するレベルの学力を自分で身につけなければならないという大きなデメリットがあります。

全日制の高校のように周りに励ましあって勉強する友達がいないのでせっかく大学受験を目指そうと思ってもモチベーションが上がらず結果に結び付かないという方が結構多いです。

勉強を自己管理できる方や、勉強する意志の強い方でないと現実は厳しいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか。ここまで通信制高校のメリットとデメリットについてお伝えしてきました。これから通信制高校に進学することを希望されている方はこの記事を参考によく比較検討し自分に合った教育プランを見つけてくださいね。

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