就職有利!通信制高校からのボランティア

通信制高校は一般的に就職率があまり良くないと言われます
面接官は通信制高校にネガティブな印象を持っているので払拭する必要があります。

ネガティブな印象を持つ理由として通信制高校の生徒は「社会性がない」「主体的でない」といった印象が持たれることが多いです。
そのようなネガティブな印象を払拭するため通信制高校から就職を考えている人はボランティア活動をするのがおすすめです。

ボランティア活動は無償で社会奉仕を自ら進んで行うというのがアルバイトと異なる点です。当然、ボランティア活動は沢山の人と行い、自ら進んで活動するという点から面接官はボランティア経験者を評価します。

通信制高校からの就職においてボランティアするのは大きなアドバンテージになります
就職が成功するか不安な方は、ぜひボランティア活動にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

就職にも有利になり、重要な経験をする機会だと思います。

高校生が ボランティアできるの?

それでは高校生がボランティア活動をすることはできるのでしょうか?

休学や学校に届け出をせずとも、平日や土日祝日問わず参加できます
ボランティア活動は年齢制限を設けていないので、若い方からお年寄りまで幅広い世代が参加します。活動を通して色々な世代と話ができるのも魅力の1つです。

ただし、学校は学業が一番大事です。ボランティアの活動場所や時間にもよりますが、自分のスケジュールと調整しつつ参加しましょう。

単発ボランティアがおすすめ

高校生におすすめなのは単発のボランティア活動です

連日で参加するボランティア活動はスクーリングと日程が被る可能性があるのであまりおすすめではありません。
期間が長いボランティアは1ヶ月以上かかる活動もあります。長期間のボランティアを希望するのであれば土日休みを利用、もしくは夏休みや冬休みを利用して参加しましょう。

単発のボランティアでは以下のようなものがあります。

・音楽フェスやスポーツイベントのサポート
・ゴミの回収
・植林活動
・地域のお祭りを手伝う

難しい仕事ではないので知識や経験は問われません。

力がある若い方はどこのボランティア団体も欲しがっています。
ボランティアに申請して断られるという話はあまり聞かないので興味がある活動を見つけたらチャレンジしてみましょう。

活動をすれば実績・活動記録として残るので就活において評価も高くなり、良い経験になるのではないかなと思います

高校生がボランティアに参加する方法

ボランティ活動をするメリットはお話しをしましたが、どうやって参加するのか解説していきたいと思います。

ボランティアは様々な方法で募集されています。ボランティア団体に登録、ボランティア求人を載せているページを経由する方法、学校で募集しているものがあります

学校から登録

数あるボランティア募集の中でも最も簡単なのが学校から登録することです
学校が開催もしくは学校が紹介するボランティアは社会的意義の大きい活動をしており、安全性の面においても心配はいりません。

さらに面倒な書類提出や連絡事項などの雑務は学校が負担してくれることがあるので登録するだけでも簡単です。

通信制高校のなかにはボランティアのプログラムを実施していることがあります。自分の通信制高校のボランティア活動について調べてみましょう。

学校が保証・推薦している活動であるため就職の面接では評価が高くなります。

ボランティア団体に登録

ボランティア団体に登録するのもおすすめです

ボランティア団体の中でメンバーに登録すれば同じ方々と活動するので続けやすいと思います。

また、通信制高校の生徒には人と接する機会が少なく、コミュニケーション能力に不安を持つ方もいらっしゃいます。ボランティア団体に属すると同じメンバーと活動するのでコミュニケーション能力向上にも繋がります

ボランティア団体の中でもそれぞれテーマを持った団体もいます。環境系をテーマにして花植えや植林活動をする団体、児童福祉をテーマにする団体などあるので是非自分の興味を持つ団体があれば選んでみるのもよいでしょう。

ボランティア団体の中に歓迎会を行なってくれるところもあるので、通信制高校から来てもアットホームな環境で直ぐに馴染めるでしょう。

ボランティア求人の掲載サイト

同じメンバーを集めるボランティアの他には求人サイトで人をその都度集めるボランティアもあります

人間関係が煩わしく感じている方、ボランティアのみをしたい方はボランティアの求人サイトを利用してみましょう。

良い点としては単発のボランティアがいくつも紹介されているので自分の都合が合う日を選んで参加することができます。スクーリングと日程が被らない活動だけ選びましょう。

また、非常に多くの種類のボランティアが掲載されています。身近な福祉系から海外協力系まで掲載されています。もしかしたら、自分が知らなかったボランティアに参加して視野が広がることもあるかもしれません。

一方で主なデメリットは、一度きりの出会いであるため継続した人間関係は作られにくい環境です。逆を言えば人間関係が楽と言えますが、就職を視野に入れる通信制高校の方は少しでもコミュニケーションの機会を増やして欲しいと思っています。

なぜなら、仕事は1人ではなく複数人で行うことが多いです。ボランティアを通して社会性を身につけたいのであれば特定の団体に所属して活動する方が断然おすすめです。

ボランティアを掲載しているサイト

ボランティアを掲載しているサイトはいくつかあります。

募集内容の「場所」「日程」「期間」は通信制高校の生徒にとって制約になるのでしっかりチェックしておきましょう。

東京教育委員会 ユースボランティア

東京にお住まいの方におすすめなのは東京都が募っているスポーツイベントの運営ボランティアです。

活動が土日の休みに行われるマラソンなどのイベントボランティアが募集の対象です。
平日参加、連日参加できない通信制高校の方におすすめです。場合によっては神奈川や埼玉などの関東圏からも距離的に近いので参加がしやすいボランティアです。

2020年に開催予定である東京オリンピックやパラリンピックも忘れはいけない存在です。
東京オリンピック・パラリンピックのボランティアは既に参加者登録を募っているため早めに行動しましょう。世界のどこかで4年に1度しか開催されない大会です。あとから「やっぱり参加しておけばよかった」と後悔する前に是非参加してみてください。

オリンピックのボランティア内容としては選手の給水や食事のサポート、チケット販売や物販の列を誘導、外国人の方のために英語やその他外国語でお手伝いすることがあります。

Activo

ActivoはNPO・社会的企業のボランティア募集サイトです。ボランティア求人が載っており多くが単発のボランティアです。植林活動、海外ボランティアなど様々です。

特にActivoでは東南アジアを中心にミャンマーやフィリピンまで赴いて活動するボランティアもあります。今まで海外に行ったことのない方は刺激になるボランティアだと思います。
多くは夏休み・春休みを利用して行くので是非参加してみてはいかがでしょうか?

Brain Humanity

Brain Humanityはボランティアを募っている団体です
高校生・大学生を対象にしているので通信制高校の方も参加できます。

お手伝いレベルではなく運営に携わるほどの活動をします。主体的に動くことが望まれます。
活動内容はレクリエーション・地域の小学生と一緒に遊ぶ活動や生活保護の子供や障害者の支援活動も行なっています。

新入生パーティーも行うようなので、アットホームな団体に参加したい方はBrain Humanityはおすすめだと思います。

ボランティアよりバイトの方がいいじゃん

たしかにボランティアはお金ももらえませんし、アルバイトをすれば時給900円くらいもらえます。もし8時間も働けば7200円になります。一方でボランティは無償労働なので当然お金はもらえません、貰えたとしてもお昼ご飯が提供されるくらいなので損をした気分になる方もいるでしょう。

そして、作業も決して楽しいものばかりではありません。保育園・幼稚園で楽しいお遊びができる一方で折り紙やレクリエーションを考える作業や遊び道具の準備。植林活動では虫が飛び交う高気温のなかで作業することになるでしょう。

お金も貰えない、作業はキツイためボランティア活動を継続しにくいのは事実です。
このようにボランティアに関するネガティブな意見はたくさんありますが、それでも活動する方がいるということは得るモノあるからです。

キャリアが見えてくる

たとえば、作業をするのなかで感謝をされることが非常に多くあるはずです。現在では環境保護、国際協力と多くの分野で人が必要とされています。そのため、無償で労働をする対価として「感謝」があります。

参加したボランティアのなかで子供に感謝されるのが嬉しい、ゴミ拾いをすることで感謝されるのが嬉しいといった経験でキャリアが見えてくることもあります

例えば、自分は子供と接して感謝されるのが嬉しいと気付けば
・保育士
・幼稚園の先生
・学校の先生

以上のようなキャリアがみえてくるはずです。
そのためにもせっかく参加するボランティアです。意識を持って活動をすることでアルバイトで得られるお金よりも大きいメリットが得られます。

交流関係

ボランティアには通信制高校の学生の他にも以下のような方が参加しています。

・高校生
・大学生
・専門学生
・会社員
・フリーター
・専業主婦
・年配者

普段は高校生としか交流がない、スクーリング回数が少ない通信制高校の学生には非常に重要な機会といえます。

高校生以外の方と話すのにどんなメリットがあるの?と思うかもしれませんが年上の方と話すのは視野を広げるいい機会です。

例えば、年上の方と一緒にボランティアすることで正しい言葉遣い、年上に物怖じしない心が育ちます。これは就職してからも同じことが会社で求められる基礎的な社会人スキルです。

いきなり年上との交流がないなかで就職して上司や先輩社員におかしな敬語、無礼な振る舞いをしないように練習になると思います。

また、自分の知らない世界を教えてくれることがあります
就職を視野に入れているのであれば、色々な仕事が世の中にあることがわかります。
消防士をしている方、看護師をしている方など普段はなかなか聴く機会がない興深い話をしてもらえるかもしれません。

なんかちょっと聞きにくいって感じるのであれば聞き方を工夫してみましょう。

「僕/私、就職が不安でどこにすればいいのか自分では決めるのは難しくて…」と言ってみましょう。もしかしたら、あなたが就職するうえで参考になるアドバイスがもらえるかもしれません。

他にも話題は就職に限りません、自分の趣味を通じて仲良くなれるはずです。スポーツ大会のボランティアであればスポーツが好きな人、海外ボランティアであれば海外が好きな人がいるはずです。共通の趣味を通して友達を作る場所にできます

集団行動に慣れる

通信制高校の生徒に欠けていると言われるのが集団行動です

多くの通信制高校の方はスクーリング回数が少なく人と関わることは全日制高校の生徒と比較して少ないです。全日制高校は毎日顔を合わせるなかで人との付き合い方、部活動やイベントを通してコミュニケーション能力を身につけますが通信制高校では身に付けるのが難しいですよね。

そのため、ボランティアで徐々に慣れることも可能です。
一緒にボランティア活動する方の中には大人も含まれるのでクラスにいるような悪ガキ、不良は滅多にいません。基本的に思いやりのある優しい方なので高校で馴染めなかった方でも安心できます。

ボランティアをする中で他者とどう信頼関係を築くのか、相手の気持ちを思いやり集団でどう行動するべきなのか学習するチャンスです

また、ボランティア活動も報酬は貰えないにせよ仕事といえます。
仕事で気をつける報・連・相(報告・連絡・相談)と呼ばれる社会人コミュニケーション能力を伸ばすことができます。意識して動いてみると良いでしょう。

ボランティアで気をつける点

ボランティアにメリットは多くありますが、注意点もあります
気をつける点としては自分の負担にさせないことです。
もし、自分にとってボランティアが負担となれば無理して続ける必要はありません。

節度を持ってボランティアに参加するのが望ましいです。

学業が忙しいのにボランティアに参加

ボランティア活動はオススメしますが、高校生であるなら勉強が一番大事です。
ボランティア活動をする理由は「将来のため」を考えているのは大事ですが、一番心配するべきことは学校を卒業をすることです

通信制高校をストレートで卒業する割合は決して高くありません。全日制高校よりも低いので一層勉強に励むことが求められます。

特にストレートで3年卒業できないと採用のときに悪影響がでます。勉強優先でボランティア活動をしましょう。

義務感を持ってボランティアに参加

責任感や義務感を感じて無理してボランティアに参加するのは好ましくありません。
真面目な方ほど参加する義務感に追われることや、ボランティア活動をしないと就職が不安であると感じてしまいがちですが、それはあまり効果的ではありません。

負担に感じてこれからの活動に影響が出るときは無理してボランティア活動をせず別の活動をする方が良いでしょう。

社会の問題に関心を寄せるため

ボランティア活動は社会問題に関心を持つ機会に発展します
もしかしたらボランティアを通して思いがけない事に気付くでしょう。

・国際協力を通して各国の貧困事情を知る
・ゴミ拾いを通して不法投棄問題について考える
・植林活動から地球温暖化問題や木の伐採によって起きる諸問題を知る

自分なりに何かできるかもしれないと思い、そこからキャリアや就職を意識する方もいます。思わぬ発見や問題の再認識もできます。
面接官からよく聞かれる質問の1つ「関心がある社会問題は?」という問いで詰まることもなくなるでしょう。

ボランティア活動の内容

ボランティの活動内容はいろいろあってわからない。

そんな方のためにボランティアの一覧表を作りました。
自分が合っていると思うボランティア、興味あるボランティアを見つける参考にしてみてください。

幼稚園・保育園

幼稚園や保育園に訪れて一緒に遊び、勉強するボランティアがあります

小学生に勉強を教えること、保育園のお手伝いをすることで教育分野に関心を持って就職を考える人も珍しくはありません
先生をした経験から自分も同じことを仕事にしたいと感じたら先生に向いているのかもしれません。

福祉関係

老人ホーム、特別支援学級で活動するボランティアもあります。
活動内容は施設内の方々とイベントの開催、講演会を開くことや一緒に遊ぶことがあります。

福祉施設では年々介護士の数に対して被介護者が増えて来ています
何が原因で問題が起こるのか?解決法はないのか?と考えることも現在の日本が抱えている少子高齢化問題、老介護など考えるきっかけになります。

イベント関係

イベント関係のボランティアは多くありますが、特にスポーツフェスティバルはボランティアが足りないことがほとんどです

たとえば、マラソン大会を行う時は受付、整列、給水所の準備と渡す人、ゴミを片付ける人、テープを張る人が必要になります。

1日で終わるうえに高度な技術は求められないので初めての方におすすめです

スポーツ以外にも音楽フェス、国際交流、地域お祭りなど数多くのイベントが開催されているので興味がある場合はぜひ応募してみてください。

募金

ボランティア団体は運営費が必要です。営利団体ではないのでお金は企業からではなく、みなさんの寄付から成り立っています

ボランティア団体を運営するのにはオフィスを構える場所代、イベントや活動の運営費、その他にも経費がかかることは間違いありません。

そのため、ボランティア団体は費用を集めるために街頭募金活動を行なっています
興味あるなら駅前などで募金を呼びかけている方と一緒にボランティアを行なってみましょう。

災害ボランティア

2011年の東日本大震災や2017年の熊本地震は大きな被害を生みました。
被災地復興には多くの人手が必要なため、ボランティアが歓迎されています

ボランティアは長期で継続して求められているので時間が経って訪れるのもよいです。

特に災害ボランティはメディア報道が下火になるとボランティアが急激に減ると言われているので、忘れないためにも参加する事の方が大事かもしれません。

災害が発生したときのボランティアにはいくつか注意点があります。

基本的に災害時には交通機関が動きません。泊まり込みで食費も自費になります。
そのため、災害直後は高校生がボランティアで参加するのは少し難しいといえます。

自費負担の面が大きいので通信制高校の学生にはあまりおすすめのボランティアではありません。

海外でワークキャンプ

海外でボランティアをするので半分ボランティア、半分は旅行気分を味わえる活動です。
英語やその他外国語を学ぶ機会にもなるので異文化交流ができて面白いと評判です。
活動内容は貧しい子友達に勉強や遊びを教えたりすることです。

ただし、海外に行くとなると参加費はやはり高くなります。コストを抑えたいのであれば短期のボランティアを利用するとよいでしょう。

ボランティアに限らず海外の語学学校や観光名所の案内もあります。安全性は重視されておりサポート手厚いので心配はいりません。

一方で注意点としては長期休みを利用しないと参加が難しいということです。また、1回で数万〜数十万の費用がかかります。金銭的に負担になれば無理しての参加はやめておきましょう。

ボランティア意味ある経験になるためには

ボランティアを将来に活かす、就職で有利に立つといったボランティアの目標を作ることで一層ボランティが良い経験になると思います

そのためには貴重な体験をしていると自覚をしてボランティアの記録・感想を活動した後に記録しましょう。活動内容を通して何が変わったのか、何を学んだのかということが思い出せれば就職面接のエピソードも語れます。ぜひ手帳やスマホに記録していきましょう。

活動記録のほかにも目標を立てるのもおすすめです。
目標を立てると具体的に何を自分がするべきか理解できます

自分の弱点がコミュニケーション不足だと自覚すれば今週は〇〇をする。来週は〇〇をするというように段階的に成長することもできます。

ボランティアは主体的に動かないと意味がない

以上のように通信制高校の学生がボランティアをするだけでは就職に繋がりません。

具体的に何を自分がボランティアを通して得たのか、何を学ぼうとしたのかといった意識によって初めてボランティア経験が就職に活きていきます。

ぼーっと作業をせずに他人と作業すること、自分はボランティアで何をするべきかしっかり考えましょう。

ボランティアをすれば就職が有利になると慢心せずに主体的に動いてせっかくのチャンスをものにするべきでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする